2013年6月10日月曜日

ツイッターにはまって。。。

ツイッターってラクに投稿できるので便利ですね。最近、急にツイッターにはまって、仕事の事とかツイートしてます。ブログの右側にツイッターも表示してます。アドレスはhttps://twitter.com/akilouxです。ブログ続けますが、少しの間ツイッターがメインになるかも・・・。最近は仕事でも自分が指導したり、オピニオンを言うことが多くなって、ちょっと情報が一方通行気味。ツイッターだと他の人が考えている事や仕事の内容なども簡単にみれてちょい面白い。

2013年5月22日水曜日

最近のPEG患者さん

基本的にPEGは詰まらなければ何を入れても(もちろん衛生的で消化できるもの)オーケーです。ルールといえば、PEGの使用前後には水を入れてキレイにすること、そして入れる食品はストローで吸える程度の濃度というくらい。昨日話した患者さんは、市販の栄養剤、ジュース、牛乳、市販の缶詰をピューレしたものなどを使ってました。その前に話した患者さんは生卵を溶いてPEGに入れる強者。生卵を食べる習慣の無いアメリカ人医療者は栄養・衛生状態よりも何よりも生ってことにビックリ。クリーティブだわ。

2013年5月11日土曜日

今日の研修医への栄養レクチャーはベストだったかも

月に一度、頑張って続けている研修医へのレクチャー、今日は今まででベストだったと思います。毎回、少しでも興味を引けるように少しずつ教材を修正してますが、昨日大幅に修正したところがよかったのかも・・・。研修医には1年目〜3年目がいますが、3年目のドクターが栄養に関心があって質問をしだすと、他のドクターも質問がしやすくなるみたいです。今日は、質問が多かったおかげでいつもの倍の時間が掛かりました。指導医はその間、待ちぼうけになっていたので、ちょっと機嫌が悪くなってたかも・・・。今日は、声を掛けるチャンスがなかったけれども、次回話す時に長くなってすみません・・・と伝えておきたいと思います(汗)。

ドクターの1人がTPNに入れる栄養素の算出方法をマンツーマンで教えて欲しい、と言ってきました。栄養士としては、なんだか嬉しいことで、「じゃあ来週ね」ということになりました。TPNの算出方法の説明書みたいなのがあったら、それをコピーして使おうと思いましたが、ちょっと見ただけで複雑そうで気が引けそうなものばっかり・・・。なので、自分でTPNの算出方法をステップ毎にタイプしました。私ってなんていい人(笑)!

ドクターがあんまり栄養学を分かりすぎると、栄養士の仕事がなくなるわ・・・なんて、同僚たちとよくふざけて話してます。でも、真面目な話、どんなにドクターが栄養に興味があっても、栄養のアセスメントをする時間や、論文を読んだり、講習を受けて、最新情報をアップしていく時間はないはずです。だから、それでも私たちの立場は大丈夫!

2013年5月8日水曜日

褥瘡と栄養の量

自分で息が出来ない程の超肥満患者さんの場合、褥瘡と栄養の量にはいつもいつも悩みます。褥瘡を恐れてしっかり栄養を投与しすぎて、体重が増えたり、体重を維持すると、患者さんは普通の生活ができません。栄養が不十分すぎで、褥瘡ができると、体が非常に重いので、患者の体位を変えるのも至難のわざです。体の重みで褥瘡リスクも高いので、非常に難しい。腎臓機能をみながら、大量のたんぱく質投与、カロリー少なめにやってみたいと思います。

2013年4月30日火曜日

かなり危ないリフィーディングシンドローム

キューバのグアンタナモ収容所でハンガーストライキが2月6日にはじまり、人数は100人以上に達したようです。5人に1人は、強制的にチューブ栄養を受けているようです。チューブ栄養を開始したうちの5人は病院へ搬送されたようです。絶食からもうすぐ3ヶ月、もともとの体重によってはかなり危機的な状態だと思います。

命がけのハンガーストライキのリフィーディングシンドロームはもの凄いのではないかと思います。ちょうど、今月か先月のASPEN(米国静脈経腸栄養学会の学会誌)では、軍や収容所関連のハンガーストライキとリフィーディングシンドロームについての論文が載っていました。

2013年4月27日土曜日

1カ月200ドルで経腸栄養

今日の患者さんはガンの治療のためしばらくPEG。所得が無くて、国から毎月200ドル分の食材の買い物券(前フードスタンプ、現SNAP)をもらっています。もちろんチューブ栄養の栄養剤なんて買うお金はないので、この200ドルを使って、食材で栄養剤を作る事にしました。1日当たりの予算が6.5ドルなんで厳しかったですが、なんとか1日1800カロリー、たんぱく質90g、その他の栄養素がまあまあ揃った栄養プランができました。

2013年4月24日水曜日

今週の患者さんは大きい

危篤の患者さんが異常に多かった先週と先々週から一変、今週の集中治療室は大きな患者さんが多いです。集中治療室に入って、右側にベッドが5台ありますが、全員大きくて、全員BMIが40以上です。5名とも経腸栄養で大きい患者さん用のベッド。なんかもともと狭い集中治療室が余計に小さく見えます。すごく危ない患者さんはいないので、なんだか平穏な感じです。よかった。

2013年4月20日土曜日

来週こそはみんな元気に

先週今週と、栄養管理が大変難しかった患者さんの多くが亡くなってしまいました。いくら集中治療室を担当しているからといっても、あまりも多すぎます。しかも、みなさん大変若い。本人、残された子供たち、家族、医師、ナース、その他スタッフ、みんなどんな思いなんでしょう。今日もまた若い患者さんがホスピスに行きます。そして2名の患者さんが危篤です。

2013年4月16日火曜日

栄養不足が原因か

余命がほとんどない患者さんがいます。私は栄養不足がこのような結果につながったと要因だと思ってます。この患者さんは、主治医チームが頻繁に変わり、集中治療室や急性期病棟を行ったり来たりしました。腸閉塞で腸が使えなかった時は、TPNの使用をもっともっと強くプッシュして、食事の量が少なかった時は、無理にでも経腸栄養をするべきだったのかな・・・とも思います。摂食量が少なかった時に、2回、チューブ栄養の使用を勧めた事がありましたが拒否されました。それでもちょっと無理矢理一度はじめたらチューブを自分で抜いてしまいました。チューブ栄養はかたくなに拒否するのに、もっともっと侵撃性が強い医療は受け入れていました。患者さん自身が栄養を医療の一部として捉えていない、典型的なケースです。ただ、脳症があったので、精神状態にムラがありました。患者が適切な判断を下す事ができない、というのを理由に身体の拘束、要するに、チューブを抜かないように手の拘束をすることは不可能じゃなかったけど、そこまでプッシュしませんでした。一度は考えましたが。。色々と考えさせられます。。。

2013年4月14日日曜日

リスクが高い栄養療法ばかり

今週の患者さんたちは凄いことになっています。私の担当している患者さんのうち4名には教科書・エビデンス・推奨量とはかけ離れた栄養療法を施しています。1人はTPN、3人は経腸栄養。全員、肝臓や腎臓に重大な疾患があり、深刻な外傷があります。深刻な外傷と肝臓・腎臓の深刻な疾患は、栄養療法がもっとも困難になるケースです。昇圧剤の量が増えたりすると、さらに困難になります。

治療効果のアウトカムとして考えた場合、一般的な推奨通りの方法でやっても何の改善も期待できない・・・と思う場合は、要するに自己流でやることがあります。

時々、こんなこともやりますが、今週は一気に4名。なんだか毎日ハラハラです。もちろん、こういう場合は、ちゃんと指導医達にも伝えてます。カルテにもリスクとそうしている理由を書いてます。よくなればいいな。。

2013年4月1日月曜日

医療者の略語は何?

ネットで、「例えば医師はDr、看護師はNs、介護士はCWなど、略して表せますが、同じように表すことができますか?」、英語で栄養士は何でしょう?という質問を見かけました。アメリカと全然違います。アメリカだと(というかウチの病院では)カルテでの略語は、医師の場合はMDがっぽいけど、ウチはMDとDOの両方がいるので、、Doc とかそのままDoctorsて書いてます。Dr.と書く時は、たいてい医師を名指ししている時で、その後に医師の名字を入れてます。看護師はRNで日本とは全く違いますね。そういえば、結構名指しが多いかも。アメリカでは栄養士はRDのはずですが、カルテでは「Nutritionist Aki」とか「Dietitian Aki」などと、ドクター、ナース、STなどが私の名前を書いてることもおおいです、、そういえば。。。この前オーストラリアの栄養士の名刺をみたら、またRDとは全然違った表記がされていました。色々違いがあって面白いですね。

2013年3月31日日曜日

スピーチセラピストを拒否

スポーチセラピストの仕事の一つは、患者さんが口から食べれるかどうか判断する事。口から食べれる場合はどの形態なら大丈夫かも決定します。

60歳くらいの患者さんがスピーチセラピストを拒否。理由は「なぜ医師じゃ無い人が決めるのか」という理由。アメリカではこういう考え方の人は少なめなのでちょっとビックリ。まあ気持ちが分からないことはないけど、、、嚥下を大学・大学院で学び、30年のベテランのスピーチセラピストと、嚥下の勉強をしていない医師。。どんなに医師が神様のように天才でも、物理的に勉強する時間も、嚥下を診断する時間もない。。専門を分けなければ無理。みんなそれぞれがこれは理解するべき。医師は本当に忙しくて大変なんです。集中治療室でいつも一緒に患者さんのラウンドしているので、日々その働きを見てます。同じ人間なのに、凄いストレスだし、凄い責任。答えが無くてもどうにかするしかない・・・。尊敬です。まあ、もうちょっと真剣に・・・と思う事もなくはないですが、医師も人間、みんな同じ。。。医療者も患者もサポートしあわないとね。

2013年3月27日水曜日

ついにTPNの脂質不足

ついに、私の病院でもTPNの脂質不足になりました。全国的な傾向です。成人の患者さんの場合に限って、最高で週に1500カロリー分(150g)の脂質投与に制限することになりました。脂質不足は今年の秋くらいまで続くかもしれないようです。。。

今日も、難しい患者さんが多かったです。体重や身長もすごい差があります。今日は体重が250キロでBMIが70の人もいれば、体重が50キロでBMIが15の患者さんもいました。集中治療室では水分制限、下痢、便秘、昇圧剤、褥瘡、、悩みの種がいっぱい。

2013年3月18日月曜日

「60歳からの健康レシピ」本を出版しました!

皆様にお知らせがあります。本を出版しました!。3月20日発売です。ご自分、ご家族、お友達などへいかがでしょうか。本のタイトルは「60歳からの健康レシピ」。栄養のうんちくが20%くらいで残りはレシピです。食材を無駄にしないように、一週間毎に使う材料を決めてレシピを作りました。レシピは定食型です。栄養素の範囲も私なりによく考えて設定しました。食材は、どこのスーパーでも手軽に買える物を厳選しました。栄養うんちくは20%程度ですが、マジな内容です。

中高年層が特に必要な栄養素をピックアップし、栄養素の不足予防にとどまらず、元気に過ごせるような栄養をレシピに詰めました。体の健康はもちろんのこと、頭・精神・認知機能などにも注意を払いました。日頃から私が思っていることを詰め込んでいます。論文と違い、オピニオンを入れることが出来るのも本のいいところですね(汗)。40%くらいはまあ一般的な教科書的な内容ですが、25%は教科書枠を超えたリサーチ・エビデンスベース、25%くらいは情報をトータル的に判断してオピニオンを入れたもの、10%は昔ながらの知恵ベースです。私のいつもの仕事では、栄養素を経腸栄養や静脈栄養という形で投与していますが、この本では栄養素を食事という形で提案できるのが楽しかったです。

日本は世界的にも平均年齢が高いのに、アクティブな中高年・高齢者の栄養管理に十分に力を入れてなかったり、研究を進めていない部分があると思います。本来ならば、先進国&長寿国である日本がリードすべき分野だと思います。こういった事情に対するフラストレーションも少しだけ含ませていただきました・・・。ライフステージ別の栄養管理が大切といいながら、アクティブな中高年・高齢者の栄養管理が疎かになっているような気がします。研究者、栄養士、一般の人も、この世代の栄養管理を離乳食や妊婦食と同じくらい注目するべきだと思ってます。

栄養学にはまだまだグレーな部分が沢山あります。ご意見などお待ちしています!




2013年3月16日土曜日

アメリカの栄養士の名称が変わります

アメリカの栄養士は今までRegistered Dietitian (RD、登録栄養士)と名称でしたが、これからはRegistered Dietitian Nutritionist(RDN)も正式名称になりました。どちらで呼んでもいいそうです。意図としては、独学系のNutritionistやインターンシップや資格試験を受けていないNutritionistとしっかり区別したいというところがあると思います。

とりあえず無理に日本語に訳せば、日本の管理栄養士はRegistered Dietitian (RD) かRegistered Dietitian Nutritionist (RDN)になります。栄養士はDietitianではなく、Nutritionistということになると思います。

詳しくはここ
http://www.eatright.org/rdn/