以前の日記と一部ダブってますが、静脈栄養における塩と酸の私的サマリー。基本的には、塩と酸のバランスはAcetate(acid)とChloride(base)で行われる。他の電解質と異なって、AcetateとChlorideには推奨量はないので状況に応じて調整する。静脈からのナトリウム投与は、Nacl(ナトリウムとChloride)が使われることが多いように思われるが、NaAc(ナトリウムとAcetate)というオプションもある。Bicarbonate(HCO3-重炭酸)は不安定なのでPNに加えることはできない。よって重炭酸の代わりに乳酸や酢酸が使われてきている(注:味の素のビカーボンはそうでないよう)。アメリカの場合、Ringer's Lactate(略RL)は、Na 130mEq/L, K 4mEq/L, Cl 209mEq/L, 重炭酸(HCO3)を酢酸(lactate)として28mEq/L含む。酢酸塩 (acetate)を加えると、acetateは肝臓でbicarbonateにコンバートする。←←これだから分りにくいよね~、体液や静脈投与液なんかをみてると、Cl-とHCO3-なのに、酸と塩の話になるとCl-とacetateとかになってるし…。
血清HCO3-が低い:Metabolic acidosisかRespiratory alkalosis
血清HCO3-が高い:Metabolic alkalosisかRespiratory acidosis
pHが低い=水素イオン数が多い=酸性が強い
pHが高い=水素イオン数が少ない=アルカリ性が強い
【代謝性アシドーシス】血清HCO3-が24mEq/L以下でpHが7.4以下
・下痢(HCO3-の損失)
・Bilary and Pancreatic drainage(HCO3-の損失)
・アルコール性中毒
・糖尿病性ケトアシドーシス
・腎臓疾患(そういえばベーキングパウダー(重曹)を処方するドクターがいたな…)
・あと覚せい剤とかエクスタシーなどの中毒
など
☆体液のHCO3(mEq/L)目安
胃:-
Pancreatic:90
Bile:35
Small Bowel:25
Diarrhea: 45
PNにおけるAcetate(目安)
>-100mEq/L以上投与:ひどい下痢、代謝性アシドーシスの時、Renal HCO3wastingなどの時。
40-80mEq/L:ノーマルな時は特に何もしない。多くの市販アミノ酸液には72-151 mEq/L含まれている。
ゼロ:代謝性アルカローシスや脱水の時はacetate無し。
【代謝性アルカローシス】:血清HCO3-が24mEq/L以上でpHが7.4以上
・Cl-の損失(胃分泌液の損失:嘔吐、NG drainage、Cl-wasting diuretics)
・K+の損失(下剤乱用、アルドステロン症などなど)
・リフィーディングシンドローム
など
PNにおけるChloride(目安)
>-110mEq/L:代謝性アルカローシス、NGからの損出(抜きすぎてCl-損出)、refractory vomiting(Cl-損出)などの場合。
38-77mEq/L:ノーマルなときは特に何もしない。多くの市販アミノ酸液には<-40mEq/L含まれている。
38mEq/L以下:代謝性アシドーシス、ひどい下痢の時
*ちなみに現場では塩と酸は触ってないので(見てるだけです。代謝に強い臨床薬剤師が1人いると耳にしてます…臨床薬剤師になるには8~9年掛かるそうです。医者になる年数に近いですね。話それますが、だからこそ臨床薬剤師にしか出来ない仕事は沢山あるはずで、臨床栄養士と仕事がだぶることは少ないですよね…。)、↑は教科書知識です。Referenceは、大学院の静脈経腸栄養のクラスの講義とMosby's Pocket Guide Series-Fluid, Electrolyte, and Acid-Base Balanceです←お勧め。
血清HCO3-が低い:Metabolic acidosisかRespiratory alkalosis
血清HCO3-が高い:Metabolic alkalosisかRespiratory acidosis
pHが低い=水素イオン数が多い=酸性が強い
pHが高い=水素イオン数が少ない=アルカリ性が強い
【代謝性アシドーシス】血清HCO3-が24mEq/L以下でpHが7.4以下
・下痢(HCO3-の損失)
・Bilary and Pancreatic drainage(HCO3-の損失)
・アルコール性中毒
・糖尿病性ケトアシドーシス
・腎臓疾患(そういえばベーキングパウダー(重曹)を処方するドクターがいたな…)
・あと覚せい剤とかエクスタシーなどの中毒
など
☆体液のHCO3(mEq/L)目安
胃:-
Pancreatic:90
Bile:35
Small Bowel:25
Diarrhea: 45
PNにおけるAcetate(目安)
>-100mEq/L以上投与:ひどい下痢、代謝性アシドーシスの時、Renal HCO3wastingなどの時。
40-80mEq/L:ノーマルな時は特に何もしない。多くの市販アミノ酸液には72-151 mEq/L含まれている。
ゼロ:代謝性アルカローシスや脱水の時はacetate無し。
【代謝性アルカローシス】:血清HCO3-が24mEq/L以上でpHが7.4以上
・Cl-の損失(胃分泌液の損失:嘔吐、NG drainage、Cl-wasting diuretics)
・K+の損失(下剤乱用、アルドステロン症などなど)
・リフィーディングシンドローム
など
PNにおけるChloride(目安)
>-110mEq/L:代謝性アルカローシス、NGからの損出(抜きすぎてCl-損出)、refractory vomiting(Cl-損出)などの場合。
38-77mEq/L:ノーマルなときは特に何もしない。多くの市販アミノ酸液には<-40mEq/L含まれている。
38mEq/L以下:代謝性アシドーシス、ひどい下痢の時
*ちなみに現場では塩と酸は触ってないので(見てるだけです。代謝に強い臨床薬剤師が1人いると耳にしてます…臨床薬剤師になるには8~9年掛かるそうです。医者になる年数に近いですね。話それますが、だからこそ臨床薬剤師にしか出来ない仕事は沢山あるはずで、臨床栄養士と仕事がだぶることは少ないですよね…。)、↑は教科書知識です。Referenceは、大学院の静脈経腸栄養のクラスの講義とMosby's Pocket Guide Series-Fluid, Electrolyte, and Acid-Base Balanceです←お勧め。
ところで質問ですが、最初の問題の尿量が少なく感じますが、補正が要らない範囲なのでしょうか?尿量の目安はそちらではどれくらいですか?人種差とかあるのでしょうか?
それと、こちらでは重炭酸リンゲル液(ビカーボン:味の素)がありますが、そちらでは使用していないのでしょうか?
色々お尋ねしてすみません。
大人の場合、平均的にはアウトプットは1200ー1500mlくらいのようです。自分の患者のアウトプットが500CCなら、”なんとなく”心配になります。だた、この例題では、この500CCの量、検査値をみると、明らかに不足していないことが分かりますので、ケースバイケースだと思います。Laura先生は、検査値を十分に考慮しないといけないギリギリラインの500CCをわざと選んだのだと思います。また、水分制限の有無の必要性も分からない問題になっています。この辺も、いつも生徒にストーリーを考えさせるLaura先生らしい問題だと思います。
重炭酸リンゲル液に関してですが、こちらでは略語で”RL”と表示されるRinger's Lactateならあります。Na 130mEq/L, K 4mEq/L, Cl 209mEq/L, 重炭酸(HCO3)を酢酸(lactate)として28mEq/L含みます。味の素のサイトをみましたが、ビカーボン注は重炭酸を酢酸で代用していないようですね。「乳酸および酢酸が、重炭酸の代わりに用いられてきました。乳酸や酢酸は、代謝機能に異常のある患者やショック等により代謝機能の低下した患者などでは、十分な効果を発揮できないことが考えられています。」とウェブサイトに書いてありましたが、今の私ではホントに効果的なのかは??です…。