病気によっては、大手術をしたり、化学療法をやったり、骨髄移植をしたり、色々な治療を試みると思います。これらには、多額の費用、患者本人や家族の苦労や努力、医療者の挑戦などが必然的に関連してきます。
回復するための治療を受けている患者さんの場合は特に、経腸栄養は医療行為の一部として扱われるべきだと思います。上記のような治療を一生懸命やっても、体の免疫力が落ちていてはどうにもなりません。治るものも治らなかったり、何かに感染しやすくなると思います。確かに食事は大切だと思いますが、十分な栄養がとれていない時に、栄養は楽しみとしてではなく、栄養は治療の一部とみなされるべきだと思います。患者の意識がはっきりしている場合や、食事が摂れている場合でも、栄養が不足しているのならば(もちろん食事療法を試みた後)、一時的に経腸栄養という治療が加わるべきだと思います。もちろん経腸栄養をやっている場合も食事はできます(もちろん誤嚥リスクが高くない場合)。繰り返しますが、特に回復が見込め、患者さんも回復を望んでいる場合です。患者さんが免疫低下、回復の遅れ、感染症に掛かりやすいというリスクを理解して、経腸栄養を拒否するのはよいと思いますが、食事だけで栄養がとれない場合のリスクは患者にしっかり説明されるべきだと思います。
5 件のコメント:
あきさんこんにちは。
来月からいよいよ病院実習が始まります。
私は経腸栄養を実習のテーマに取り上げたので、実習で日本の現場での経腸栄養についてしっかり見学し、勉強してこようと思います。
ブログの更新楽しみにしています。
おつかれ様です。
経腸栄養(注入)は少なからず侵襲もともない、十分医療行為に値すると考えます。その責任を思うと、医師や看護師に提案する際は、まだ経験の浅い私は恐れることばかりです。専門の栄養士がいる米国でも、まだ医療の一部として認められていないと感じられることがあるのでしょうか?
経管から経口に至るまで、栄養に関わる全てを任せられる栄養士の存在は、患者さんにも、スタッフにとっても心強いものと思います。
匿名さん、
病院実習頑張って下さいね!!
Ajimiさん、
アメリカでは医療の一部と考えられている場合が多いと思います。ちょっと私の言葉足らずでした。。患者さんが医療の一部と考えていない場合がありますが、説明すると「そうだ」と思う人が多いです。
私は日本では医療者も患者も経腸栄養を医療の一部としてとらえていない人がいると思います。抗がん剤など、強くて積極的な治療をしている時に、肝心な栄養が不足して瘦せ、免疫が落ちて肺炎などで亡くなる方も少なからずいるようですよね。。
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