2013年1月29日火曜日

「Aki likes free water」集中治療室での水の投与

かなり前になりますが、以前ブログに、私が色々と栄養の話を持ちかけると迷惑そうにする研修医がいると書きました。何度もそれの繰り返しだったので、その研修医にはアプローチしない事にきめました。彼に限らず、そういうケースもたまにあるので、いつも半年くらい距離を置いてます。栄養に関する意識があまり高くないというのもあると思いますが、仕事が忙しすぎてオーバーヒート気味というのも理由だと思います。もちろん、個人の性格が合わない事もありますしね・・・。集中治療室では、点滴による水分補給や、薬の投与、電解質などの投与が頻繁に行われ、経腸栄養を受けている患者さんが「普通の水」を摂ってない場合もあります。

いつか論文サーチしなくては、、と思っているのですが、私の感覚では水の投与が少ないと、便秘になりがちだと感じでいます(何かよい情報を知っている人がいれば教えて下さい)。なので、命に関わるような状態では無い限り、少しでもいいから水分のボーラスを押しています。今日、とある患者のラウンドをしていた時に、私の事を煙たがっていたそのドクターが「Aki likes free water」とポジティブに言ってくれました。ビックリしましたが、嬉しいですね。

2013年1月25日金曜日

RDインターン生ついてこれてない様子

RDインターン生がついてこれてないよう。これまで2週間インターンをしていて、来週から私の担当。とりあえず頑張って指導したいと思います。ちょうど2人のインターン生がいるのですが、もの凄い差があります。その差に、そのイタンーン生が気付いているかは分かりませんが、気付いてたら逆に傷つくかも・・・。学校での成績は優秀ではなかったようですが、やる気満々だから私たちの病院でサポートしています。やっぱり学校の成績はけっこう大切なのかも。。


このブログを見ていないと思いますが、私の病院でRDインターンシップのサポートが可能かどうか、日本人の学生さんから同僚にメールがきました。私も英語も日本語も文法がメチャクチャですが、こういう大切なメールは絶対にネイティブチェックをして送るべきだと思います。最初に同僚の目についたのは、文法ミス。。。あと、履歴書を添付するとか、自分の強みをメールに含む事って大切だと思います。プリセプターも大変なので、淡白なメールでは説得できないと思いますよ〜。

2013年1月22日火曜日

研修医への栄養クラスをちょぴっと変更

今月の栄養レクチャーはちょっと趣向を変えてみました。スライドを9枚ほど使ってミニレクチャーしてるんですが、今回は最初のスライドから、「論文によると(literature)によると、○○という療法」、「論文によると、○○という栄養投与ルートが支持されてる」、「慣習はこうだけど論文はこう」、「○○年くらいまでは○○だったけど」みたいな感じにしてみました。今回の参加者は研修医の1〜3年目が10人、医学生2人、RDインターン生1名。参加する人の性格とか雰囲気によって毎回違う反応ですが、「慣習」と「論文」に「 病院での現実などを考慮して私の意見を少々」をきちんと区切って話すとよいのかも。今回は質問がとっても多かったです。

今のところ、内科集中治療室向けの集中治療室の栄養療法ミニレクチャーだけをやってますが、内科急性期フロア向けの「疾病と栄養療法」みたいなのも加えれるといいかも・・・と思いました。毎月レクチャーをするのって結構エナジーがいるんですか、医師たちが栄養療法を理解してると、私の仕事もラクになりますし(笑)、、患者にもプラスだし、自分のモチベーションも上がりますよね。スライドをまずは作ってみようかな。まずはスライド作って、指導医たちとお話、、という流れになるかな。。

2013年1月16日水曜日

プリアルブミンが2倍以上、100%以上改善

プリアルブミンが2以下で測定不能な患者さんがいました。複雑なケースになると思います。なんと今日のプリアルブミンは4!。こういうのって、統計とか研究とかで、○○を摂取したら、「2倍以上改善」とか「100%改善」というのと似たような感じですよね。ひどく低い数値なのに、言い方によっては印象が変わりますよね。ぼおっと、論文とか報告とか読むとトリックにひっかかりそうになります。となりの席のRDと「2倍」っていうのと「100%」というのでは、どちらが聞こえがいいのかね〜、、なんてたわいない話をしてました。

2013年1月15日火曜日

TPN効果なく

2ヶ月くらいしっかりチューブ栄養を投与しても骨が出てる感じで体重は全く増えず、プリアルブミンのものすごく低い患者さんがいたのでTPNをはじめました。何らかの栄養吸収不足の場合TPNだったら効果があるかな、、と思っていましたが、9日間TPNやってプリアルブミンは改善しませんでした。まあ、短い期間ですので、みためも大してかわりません。う〜ん、残念。私としてはもう1週間、TPN内容を大幅に変更して続けてみたいのですが、TPNをプッシュする理由が強くないし、根拠不足なので、またチューブ栄養のみへの移行となります。なんか、プリアルブミン一つの値に左右されているようで嫌ですが、仕方ないですね。なんで栄養状態がちっとも改善されないのかが不思議です。もの凄〜く複雑なケースで、大勢で症例検討とかやれたら嬉しいですが、難しいですね。

2013年1月9日水曜日

チューブ栄養の投与ルートで衝突

severe 膵炎患者のチューブ栄養を開始をすることになりましたが、投与ルートについて昨日のラウンド中に衝突。指導医と研修医の1人は胃への投与でオーケーという論文が出てると言ってきた。私は、「論文は空腸への投与支持派が多いみたいだけど、十二指腸でもpancreaetic duct を通り越して深く入れるなら、大丈夫だという認識だけど、胃は未確認」と対応。結局昨日の午後は、論文探り。そして今日の朝のラウンドの時に、今の時点では胃への投与はエビデンス不足ということで一応落ち着きました。でも、もしも胃への投与でオーケーならば、膵炎の食事療法を根本的に見直すってことになるから、すごいことになるかも・・・。まあ、私としては、胃への投与への論文は数が少なかったし、一つを除いては、質の低い論文だと思ったので、今のところは重症膵炎の場合のチューブ栄養投与ルートは十二指腸の奥の部分というスタンス。これからどう変わるか分かりませんが。。こういうやりとりは面白いです。

2013年1月8日火曜日

TPNスタート

長く経腸栄養をしていた患者さんの症状がよくならないので、ドクター達にTPNを持ちかけました。積極的な経腸栄養にも関わらず、まるでマラスムスのような感じ。たしかに下痢もするけれど、その他にもきっと何らかの理由があるはず・・・私としては超高カロリーでたんぱく質だけは普通にしたいんだけど、病院にある栄養剤では対応できないので、高カロリー経腸栄養が自然と高たんぱく質になっていました。。。私は高タンパク質とencephalopathy が絡んでるのではないかと思ったりしてるんですが、どうなるかな。あと下痢とかでひどいメタボリックアシドーシス。腸も休ませてみたいし、カロリーを大量に投与しながらもたんぱく質と手に負えないくらい乱れている電解質も細かく調整したいし、私としては色々目的があります。何よりも、栄養状態がよくなって起き上がれるようになったり、精神状態が改善するのではないかと期待してます。一応TPNと1日12時間のごく少量チューブ栄養を併用して、腸の機能を失わないようにしてます。今回はすんなりとドクター達が賛成してくれたので、すぐにTPN開始。脂質の量とかカロリーの量とか教科書に書いてるような量よりずっと上なので、肝機能とかのモニター気をつけないとね。どうなるかな。ずっとTPNする訳にもいかないので、これから色々調整が必要そうです。

2013年1月4日金曜日

私はホスピスに行くから・・・

患者さんの中に、安全(誤嚥を起こさず)に口から食べれるかどうかはっきりしない人がいました。スピーチセラピストが患者さんのアセスメントをはじめると、「私はホスピスに行くから嚥下テストは必要ない」とのこと。なので嚥下診断は中止。患者が口から食べれなくなった時にどうするか、元気な時に患者がきちんと書いてくれてる場合はスムーズですが、そうでない場合は家族間でも意見がまとまらずとても大変そうです。今回みたいに、自分ではっきり言うのはちょっと珍しい感じがします。

2013年1月3日木曜日

仕事はじめ

2週間ほどの休暇から戻ってきました。担当するフロアの患者さんは6名を除いて全て入れ替わっていました。6名のうち、5名は経腸栄養を使っている不安定な患者さん。今日は、何が何だか把握するだけで精一杯でした。朝、バタバタしていると外来の消化科から電話が掛かってきて、「体重が急に減りすぎている患者さんがいるから診て」とのこと。息子が100キロ、父親は50キロ。息子が大きすぎて、父親が年をとってきて介護しきれないとのこと。これは本当によくある介護者の深刻な悩みです。色々話して、在宅経腸栄養の内容を大幅に変更しました。変更すると言っても私は処方を出せないので、ドクターに書いてもらってるのですが。。。外来に行くと、いつもの事ですが時間がとても掛かります。外来専門のRDのポジションを作るという事を今日耳にしました。

今日は担当フロアの患者さんは、主に状況把握をしただけで、栄養療法を変更したい患者さんや、栄養指導をしたい患者さんが結構いるので、明日はフロアで頑張るぞ。

今年もよろしくお願いします!