内科ICU栄養士。食が大好きな一男一女のママ。日本と異なる医療・栄養事情、過去に書いた情報は既に古いことも…あしからず。アメリカ在住。オールアバウトで栄養管理・療養食のガイドもやってます。
2013年1月8日火曜日
TPNスタート
長く経腸栄養をしていた患者さんの症状がよくならないので、ドクター達にTPNを持ちかけました。積極的な経腸栄養にも関わらず、まるでマラスムスのような感じ。たしかに下痢もするけれど、その他にもきっと何らかの理由があるはず・・・私としては超高カロリーでたんぱく質だけは普通にしたいんだけど、病院にある栄養剤では対応できないので、高カロリー経腸栄養が自然と高たんぱく質になっていました。。。私は高タンパク質とencephalopathy が絡んでるのではないかと思ったりしてるんですが、どうなるかな。あと下痢とかでひどいメタボリックアシドーシス。腸も休ませてみたいし、カロリーを大量に投与しながらもたんぱく質と手に負えないくらい乱れている電解質も細かく調整したいし、私としては色々目的があります。何よりも、栄養状態がよくなって起き上がれるようになったり、精神状態が改善するのではないかと期待してます。一応TPNと1日12時間のごく少量チューブ栄養を併用して、腸の機能を失わないようにしてます。今回はすんなりとドクター達が賛成してくれたので、すぐにTPN開始。脂質の量とかカロリーの量とか教科書に書いてるような量よりずっと上なので、肝機能とかのモニター気をつけないとね。どうなるかな。ずっとTPNする訳にもいかないので、これから色々調整が必要そうです。
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